つかみどころのない、漂う。elusive
Design, Art direction, Photograph——elusive の顔。サイクリングアパレルブランド elusive.cc は、その活動が現れる表現の形のひとつ。

大阪。Design, Art direction, Photograph——三つの言葉が、elusive の顔を形づくる。サイクリングアパレルブランド elusive.cc は、その一端。飽きることなくサイクリングを続ける人のためのウェアに、哲学と改良が静かに積み重なっている。
ロゴ、キービジュアル、撮影——クライアントワークも、同じ輪郭のなかにある。creative.elusive.cc には、その断片が置かれている。
SAMPLING MAG が辿るのは、誰かの影響の系譜と、仕事の手触りだ。デザインと写真、そしてサイクリングという文化への向き合い方を、elusive の仕事から見ていく。
elusive.cc——衰えない、つかみどころのない製品
急成長を求めず、ただ立ち止まることなく。
「衰えないこと。これは私達の製品作りに対する姿勢です。」elusive.cc の About にある言葉だ。飽きることなくサイクリングを続ける人のため、絶え間ない変化と改良を加え続ける——ブランドの根っこは、そこにある。
2018年、KeyMission Jersey の発表から elusive は走り始めた。ジャンルやカテゴリにとらわれない、“つかみどころのない”製品——現代の多様化するサイクリングシーンのなかで、その姿勢は一貫している。2020年の ReflectDeeply では原点と未来を見つめ直し、内省的な思考をデザインに落とし込んだ。
2022年の Unabated は、製品作りへのアプローチを象徴するコレクション。2024年には DIVISION ONE——「Sculpted for Speed, Honed for Endurance.」をテーマに、より高いパフォーマンスを求めるライダーへ向けたラインが展開された。ウェアは、走る人の身体と時間に寄り添う道具として設計されている。

creative.elusive.cc——Design, Art direction, Photograph
creative.elusive.cc には、サイクリングにまつわる実績が並んでいる。ジャージ、ブランディング、撮影——elusive の顔が、バイク文化のなかで形になる。
チームやブランドのためのジャージ、イベントのキービジュアル、製品のロゴ、広告のフォトグラフ——掲載されている仕事は、いずれも elusive という署名のもとに公開されている。
Design, Art direction, Photograph。三つの領域が、ひとつの輪郭のなかで重なり合う。それが elusive のクリエイティブの形だ。







漂う、というスタンス
elusive という名前には、「つかみどころのない」という意味が宿る。ブランドの製品哲学——ジャンルやカテゴリにとらわれない、“つかみどころのない”製品——とも、語感が重なる。
サイクリングウェアも、クライアントワークも、すべて elusive というフィルターを通して見せる。名前の意味が、そのまま編集の原理になっている。
サンプリングとは、誰かの影響を受け取り、また誰かへ渡していく営みだ。elusive は、その連鎖のなかで、確かな仕事を積み上げている。

PROFILE
elusive
Design, Art direction, Photograph|大阪
サイクリングアパレルブランド elusive.cc と、クリエイティブポートフォリオ creative.elusive.cc を軸に活動。デザイン・アートディレクション・フォトグラフを横断する。